この記事は、
・マッスルコンテストジャパンってどんな大会?
・ワールドクラスの筋肉大会にチャレンジしたい!
・マッスルコンテストジャパンのエントリー方法がわからない…
という人向けに書きました。
1980年代にアメリカ西海岸を中心に開催され、今では世界各国で大会が開かれているマッスルコンテストは歴史あるボディビル大会です。
今回は、そんなマッスルコンテンテストの日本大会『マッスルコンテストジャパン』について徹底的に解説します。
この記事を読むことで「マッスルコンテストジャパンに出場したいけれどエントリーの仕方が分からない」「マッスルコンテストってどんな大会なの?」といった疑問やお悩みを解決できます。
ゆーや
筋トレYouTuberの僕が公式サイトよりも丁寧に解説します!
目次
マッスルコンテストジャパンとは
1988年にジョン・リンジーという人物が、立ち上げたボディビル大会が『マッスルコンテスト』です。
それ以降、世界各国で開催され、2019年に初めて『マッスルコンテストジャパン第一回』が開かれました。
マッスルコンテストはアメリカのアマチュア団体NPC(ナショナル・フィジーク・コミッティ)やIFBBプロリーグなど、有名な大会をプロデュースする由緒ある団体です。
世界各国から選手が集まり、IFBBプロ選手も出場することもあり、2019年の日本初開催時には注目が集まりました。
ゆーや
大会の雰囲気は上の動画を確認してみてくださいね!
部門の種類
マッスルコンテストジャパンには6つの部門(カテゴリー)が存在します。
- メンズフィジーク
- ウィメンズフィジーク
- メンズクラシックフィジーク
- フィギュア
- ビキニ
- ボディビル
カテゴリーによって、選手の筋肉量や体脂肪率は異なります。
出場を検討されている方は、自分のカテゴリーの特徴を掴んでおくことも大切です。
出場条件
マッスルコンテストジャパンの中でも『プロクオリファイヤー』というクラスに出場するためには、IFBBプロリーグのリージョナルショー(国内大会)に出場しておく必要があります。
それ以外のクラスは、誰でも出場が可能です。
尚、現在『JBBF選手』として登録されている方は、出場に関していくつかの注意事項がありますので、公式サイトを確認しておく必要があります。
参加資格
マッスルコンテストジャパンに出場する為に、特別な資格は必要ありません。
しかし世界各国から猛者が集まるだけあって、選手の『体の完成度』は非常に高いです。
ここでは、マッスルコンテストジャパンに出場する選手の特徴を以下の5つに分けてお話しします。
- 身長
- 体脂肪率
- 体重
- 筋肉量
- 年齢
それでは一つずつ解説します。
身長
マッスルコンテストジャパンでは、ボディビル以外の部門全てが身長別にクラス分けされます。
中でも出場選手の多い『メンズフィジーク』と『ビキニ』は、細かくクラス分けが行われていることも特徴的です。
出場を検討している方は、公式サイトにて自分のクラスを確認しておく必要があります。
体脂肪率
カテゴリーによって選手に求められる体脂肪率は異なっており、脂肪が少なければ良い訳ではありません。
例えば、メンズフィジークの選手が、ボディビル選手の体脂肪率まで絞り込んでしまうと『減点対象』となります。
自分が出場するカテゴリーで求められる体脂肪率は、どの程度なのか予めチェックしておくことが大切です。
体重
マッスルコンテストジャパンでは、ボディビル部門のみが体重別にクラス分けされています。
他団体主催のコンテスト(FWJなど)では、クラシックフィジークも体重別にクラス分けされますが、マッスルコンテストは例外です。
筋肉量
マッスルコンテストジャパンは世界各国から屈強な選手が集まるため、どのカテゴリーもかなりの筋肉量を持つ選手ばかりです。
特にボディビルとクラシックフィジークのプロクオリファイに出場する選手は圧巻で、日本のアマチュア団体主催の大会ではお目にかかれない程の筋量を持つ選手も出場します。
年齢
マッスルコンテストジャパンコンテストは、基本的に18歳以上の人が出場可能です。
しかし、ボディビルとメンズフィジークのみ『ティーン』というクラス分けが存在し、16〜19歳までの選手が出場できます。
もちろん、マスターズ(40歳以上)クラスも存在しますので、非常に幅広い年齢層の出場が可能なこともマッスルコンテストジャパンの特色です。
審査基準
マッスルコンテストジャパン全6部門の審査基準を解説します。
優勝するためには審査基準を理解し、それに応じて体づくりやポージングを行うことが非常に大切です。
自身が出場するカテゴリーの審査基準は、細かくチェックしておくことをおすすめします。
メンズフィジーク
近年、非常に人気のあるカテゴリーで、サーフパンツを履いた『かっこいい体』が評価されます。
体脂肪率は一般的に6〜8%が基準で、絞り過ぎは減点対象です。
特に、肩の丸みと背中の広がりはフィジーク部門の最も大きな審査ポイントとなります。
ウィメンズフィジーク
ウィメンズフィジークは『女性らしいシルエットと全身のバランス』が評価されます。
女性ながら筋肉量を多く持つ選手が出場することが特徴です。
筋量に自信がない方は、先ずフィギュアやビキニへの出場を検討してみることをおすすめします。
メンズクラシックフィジーク
メンズクラシックフィジークはボディビルとフィジークの要素を併せ持つカテゴリーです。
フィジーク部門と違い、ショートパンツを履いて出場するため『脚の筋肉』も大きな審査ポイントとなります。
日本では、あまり馴染みのないカテゴリーですが、海外では現在最も注目されている部門です。
フィギュア
フィジーク部門程の筋肉量は必要ありませんが『絞り』がより評価されるカテゴリーになります。
フィジーク部門に出場を検討されている方は、先ずフィギュアに挑戦してみることもおすすめです。
ビキニ
ビキニは女性部門の中で最も人気のカテゴリー。
『筋肉量・絞り』共にフィジークやフィギュアよりも審査基準は優しく、大会初参戦の女性におすすめします。
ボディラインだけでなく、髪型やメイクなども審査ポイントになることが特徴です。
ボディビル
ボディビルは全部門の中で、最も『筋肉量と絞り』が求められるカテゴリーです。
中でもプロクオリファイ出場選手の体は圧巻で、アーノルドやオリンピアなどの世界トップクラスの大会に出場経験がある選手も参戦しています。
この部門で勝つためには、かなりハードなトレーニングと徹底的な減量が必要です。
大会の流れ
大会当日は各部門・クラス毎に
- プレジャッジ(予選審査)
- ファイナル(決勝)
の順に行われます。
また、ファイナルジャッジ後に決勝進出選手全員で60秒間のフリーポーズを披露する時間があります。
観客は他団体では見られない『ユニークな決勝審査』を楽しむことができるのは、マッスルコンテストジャパンならではの特徴です。
マッスルコンテストジャパンへのエントリー方法
エントリー方法は至ってシンプルで、公式サイトのエントリーページから必要事項を入力するだけです。
マッスルコンテストジャパンでは書類審査や特別な出場条件もありません(プロクオリファイを除く)。
誰でもエントリーして、気軽に参戦できることもマッスルコンテストジャパンの魅力です。
参加するにあたって必要な費用
マッスルコンテストジャパンに出場するにあたって必要な費用を以下の3つに分けてお話しします。
- エントリー費
- ユニフォーム代
- セミナー料
尚、セミナーは受講が必須ではないので、必ずしもここでお話しする費用全額が発生する訳ではありません。
エントリー費
マッスルコンテストジャパンに出場するためには、必ずエントリー料金を支払う必要があります。
エントリー費は、1カテゴリーにつき22,000円です。
マッスルコンテストでは、複数部門のエントリーも可能ですが、その場合は1カテゴリー分の料金を追加で支払う必要があります。
ユニフォーム代
マッスルコンテストジャパンに出場する際には、大会で使用するユニフォームを購入する必要があります。
クラシックフィジーク以外のカテゴリーでは、自前のユニフォームで出場可能です。
大会のユニフォーム代を以下にまとめてみました。
ぜひ参考にしてください。
- ボディビルスーツ(ボディビル):5,000〜7,000円
- ポージングショーツ(クラシックフィジーク):4,100円(IFBB・NPCJ規定)
- サーフパンツ(メンズフィジーク):4,000〜8,000円
- 三角ビキニ(ウィメンズフィジーク・フィギュア・ビキニ):5,000〜8,000円
セミナー料
マッスルコンテストジャパンのポージングセミナーは、大会公式スポンサーであるゴールドジム(THINKフィットネス)が開催しているものを受講することになります。
受講費は一回2,000円で、JBBF出身の一流選手がコーチを努めますので、初心者のみならずコンテスト経験者でも為になるセミナーです。
マッスルコンテストジャパンに関するQ&A
マッスルコンテストジャパンは2019年に第一回大会が開催されたばかりで、まだ日本には馴染みのないコンテストです。
その為、情報も少なく、エントリー方法やユニフォームについてなど、不明確なことが多いかと思います。
ここでは、マッスルコンテスト出場において、よくある疑問やお悩みについてお答えします。
ゆーや
僕がマッスルコンテストジャパンの不安を全て解消します!
マッスルコンテストジャパン出場に向けておすすめのトレーニングメニューや食事を教えてください。
ボディビル大会において『トレーニングと減量』は切り離せない存在です。
この2つがコンテストの結果を左右するといっても過言ではありません。
マッスルコンテストジャパンへの出場を検討されている方に、トレーニングや減量についてのポイントをまとめてみました。
トレーニングメニュー
コンテスト出場を検討されている方が、最もトレーニングにおいて意識すべきことは『使用重量を極力落とさないこと』です。
もし極端に扱える重量が落ちてしまった場合は、その分『筋肉量も落ちている』と考えられます。
扱う重量を落とさず、筋肉量を維持するためのポイントは以下の3つです。
- 長期間かけて、少しずつ減量を行う:短期間での体重の極度の減少は、パワー低下と筋分解を招く。
- 高回数・低負荷のトレーニングばかり行わない:低負荷に体が慣れてしまうと、体は『大きな筋肉は必要ない』と判断するため。
- 『クレアチン』を摂取してみる:減量で筋力がどうしても低下してしまった場合に使用。筋力アップと筋合成促進効果がある。
食事
コンテスト出場において、トレーニングと同等に重要なのが『食事』です。
減量時の食事の基本ポイントを3つお話しします。
- 減量は最低でも3〜4ヶ月程度かけて行う:短期間の極度な食事制限は、筋肉量の減少を招きかねない。
- 間食を必ず取り入れる:一日5〜7食が目安。体力低下と筋分解を防ぐことができる。
- 野菜や果物も摂取する:ビタミンやミネラルの不足は体調の悪化をもたらす。摂取が難しい人は、サプリメントの摂取も検討する。
また、タンパク質を摂ることも大事です。
食事だけでは摂取しきれないという方はプロテインを取り入れると良いですよ。
マッスルコンテストジャパンに出場する際は公式のサーフパンツやビキニを購入する必要がありますか?
マッスルコンテストジャパンでは、クラシックフィジークのみがIFBBまたはFWJ(旧NPCJ)規定のポージングショーツを着用することが義務付けられています。
それ以外の部門は基本的に自前のユニフォームで出場可能です。
ユニフォーム選びで迷っている方は、IFBBやFWJの公式サイトからも購入することができます。
ポージングセミナーやウォーキングレッスンを受けないと優勝するのは難しいですか?
必ずしもポージングセミナーの受講が必須な訳ではありません。
しかし、ポージングは非常に奥が深く、コンテスト上級者でも毎年工夫を凝らして出場しています。
もしコンテスト初心者ならば、ぜひポージングセミナーを受講しておくことがおすすめです。
ポージングを基礎から学んでいる選手とそうでない選手ではステージでの出来栄えに大きな差が出る傾向にあります。
マッスルコンテストジャパンの歴代優勝者にはどんな人がいますか?
2020年のマッスルコンテストジャパン・ビキニ(オーバーオール)で優勝を果たした福田志保選手をご紹介します。
なんと福田選手はボディビル大会出場1年目で、いきなりIFBBプロカードを果たした超新星的な存在です。
しかも、トレーニング歴は4年と決して長い訳ではありません。
いかに日々のトレーニングと食事への取り組みを徹底しているかが結果から伺えます。
現在OLとして生活している福田選手が今後IFBBプロとしてどの様な活動をされるのか非常に楽しみです。
マッスルコンテスト東京との違いは何ですか?
マッスルコンテスト東京は、いわゆる『マッスルコンテストジャパンへの前哨戦』の様な位置付けとなっています。
マッスルコンテストジャパンは、プロカードも発行されるレベルの高いコンテストです。
一方、マッスルコンテスト東京はアマチュア部門中心の国内大会となっています。
マッスルコンテストジャパンでは賞金は出ますか?
プロ部門である『ビキニ・プロ』のみ賞金が発生します。
但し、マッスルコンテストジャパンの各部門のオーバーオールで優勝すれば、IFBBプロカードを獲得することができます。
直接賞金には繋がりませんが、IFBBプロとなれば賞金が発生するコンテストにも出場可能です。
マッスルコンテストジャパンではどの部門が一番人気ですか?
日本ではあまり馴染みのない『クラシックフィジーク』が、実は今世界で最も注目されている部門です。
マッスルコンテストジャパンは世界各国から選手が集まるので、クラシックフィジークが最も人気の部門といえます。
マッスルコンテストジャパンではドーピングテストは実施されますか?
状況に応じて行われます。
マッスルコンテストはアンチドーピングを謳っている団体ですので、明らかにドーピングが疑われる選手には実施される可能性があります。
マッスルコンテストジャパン・マッスルコンテスト東京・マッスルゲートの3つの中で、初心者におすすめの大会はどれですか?
『マッスルゲート』が最も入門的なコンテストです。
出場選手も大会未経験の方が多いので、気軽に参加することができます。
まとめ
マッスルコンテストジャパンは、アマチュアからプロまで、幅広い選手の出場を歓迎しているコンテストです。
「自分は初心者だから…」と諦めず、ぜひ世界各国から選手が集まる『マッスルコンテストジャパン』にチャレンジしてください。
ワールドクラスの肉体美が見られるので、参加するだけでも良い経験になるはずですよ。
ゆーや
この記事を参考に筋トレに励んで、マッスルコンテストジャパンに出場しましょう!