この記事は、
・加圧トレーニングのメリット&デメリットが知りたい!
・変わった筋トレ方法に興味がある!
という人向けに書きました。
「加圧トレーニング」というトレーニング方法を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
血流を制限して行う加圧トレーニングは効果の高い筋トレと言われていますが、一体どんなメリットがあるのでしょうか。
今回は加圧トレーニングのデメリットも合わせてご紹介いたします。
加圧トレーニングに興味がある方には参考にしていただきたい内容となっていますので、ぜひ読んでみてください。
ゆーや
まずは加圧トレーニングのメリットからお伝えしていきます!
目次
加圧トレーニングのメリット
加圧トレーニングには通常のウエイトトレーニングにはない様々なメリットがあります。
- ホルモンの分泌でアンチエイジング効果
- トレーニングの時間を短くできる
- 怪我をしにくい
- 筋力のない人でもトレーニングができる
- 血管が活性化する
- 筋肉痛になりにくい
- 速筋と遅筋の両方を鍛えることができる
ゆーや
それでは一つずつ詳しく解説していきます!
ホルモンの分泌でアンチエイジング効果
加圧トレーニングは手や足にベルトを巻いて血流を制限して行うトレーニングです。
血流を制限することで、トレーニングをした時に血液中に乳酸が溜まりやすくなります。
乳酸が溜まるとホルモンを分泌させる脳下垂体への刺激が強くなり、成長ホルモンやアナボリックホルモンが大量に分泌し筋肉の成長を促進します。
一説には通常の290倍もの成長ホルモンが分泌するという研究結果もあるほどです。
成長ホルモンは「若返りホルモン」とも呼ばれるホルモンで、大量に出ることによって老化防止、美肌などのアンチエイジング効果が期待できます。
トレーニングの時間を短くできる
加圧トレーニングは短い時間で効果が出るので、長時間のトレーニングをする必要がありません。
むしろ長時間血流を制限してトレーニングをするのは数十分が限界です。
手と足の両方をトレーニングしてもトータルして30分程度のトレーニングで終わるジムがほとんどです。
ジムに行くと1,2時間もいないといけない…忙しくてそんな時間ない…と思って、筋トレの開始を躊躇している人は加圧トレーニングならやれるかもしれません。
サクッとやって効果も出やすいのが加圧トレーニングなのです。
怪我をしにくい
加圧トレーニングは最大筋力の20%~50%程度の負荷でトレーニングを行います。
血流を制限していると力が出ないので、これくらいの負荷で十分なトレーニングになるのです。
限界の半分以下の負荷で筋トレをするので、関節や腱が弱くなっていても怪我をしにくいのです。
また、加圧トレーニングは基本的にトレーナーとマンツーマンで行うため、トレーナーが常に見ていて怪我をするような無理なトレーニングはさせません。
この点も怪我が少ない要因の一つと言えます。
筋力のない人でもトレーニングができる
通常のウエイトトレーニングは自分にとっての高負荷で行わないと効果を得られにくいですが、フォームをしっかりしないと対象とする筋肉へ刺激がなかなか入りません。
しかし筋力の弱い方は、フォームを安定させる筋力がない場合もあるので、通常のウエイトトレーニングを行うのはハードルが高いのが現状です。
加圧トレーニングは血流を制限することによって低負荷でも筋肉に刺激を入れることが可能です。
低負荷なのでフォームを安定させることも容易です。
そのため筋力がない高齢の方や極端に運動不足な方にも適切なトレーニングができるのです。
血管が活性化する
血管は加齢とともに弾力を失い、血液の運搬能力が低下していきます。
そのために年齢とともに使われない毛細血管が増えて、冷え性、アルツハイマー病など様々な病気の原因にもなります。
加圧トレーニングで適度な血流制限をかけると末端の血液量が増えて、使われていない毛細血管が再び使われ始めます。
血管が活性化すれば、様々な病気の予防にも役立ちます。
また血管の弾力も戻るというデータもあります。
血管年齢が若返るのです。
筋肉痛になりにくい
通常の筋トレは、行った翌日や2日後には筋肉痛がかなりひどく出ます。
運動不足の方は足のトレーニングをやると4,5日歩くのも辛くなることもあります。
このひどい筋肉痛が原因でトレーニング自体を断念してしまう人も少なくありません。
それに比べて加圧トレーニングは、負荷自体が少ないので筋肉痛になりにくいです。
まったくならないわけではありませんが、通常のトレーニングに比べるとかなり筋肉痛は少ないです。
ほとんどの人は数回加圧トレーニングを行うと筋肉痛にほとんどならなくなります。
筋トレは続けることが非常に大切です。
続けやすいのも加圧トレーニングの良いところの一つなのです。
速筋と遅筋の両方を鍛えることができる
体には2種類の筋肉があります。
短時間で大きい力を出す「速筋」とそれほど力は出せないけれども長時間の運動ができる「遅筋」です。
基本的に高重量のものを短時間扱えば「速筋」が鍛えられ、低重量のものを長時間扱えば「遅筋」を鍛えることができます。
この2種類の筋肉を鍛えるためには、本来は別々に異なった種類のトレーニングを行う必要があります。
しかし加圧トレーニングでは筋肉に送る血流を制限することで人工的に低酸素状態を作り出すことができます。
低重量を扱うにも関わらず高重量を扱ったような状態を作ることができるのです。
その結果、本来であれば別の機能を持つはずの筋肉を同時に鍛えることができるのです。
これは他のトレーニング方法では得られないメリットです。
加圧トレーニングのデメリット
メリットが多い加圧トレーニングですが、デメリットもないわけではありません。
- 専門のトレーナーが必要
- 料金が高い
- 予約が取れないこともある
- 点状出血が出る
- 脚と腕以外は鍛えられない
ゆーや
この章では、加圧トレーニングのデメリットを解説していきます!
専門のトレーナーが必要
加圧トレーニングは血流の制限をしてトレーニングをするため、素人が自己流で行うのは危険です。
資格を持ったトレーナーに血流制限のレベルを設定してもらわないと貧血やしびれ、最悪の場合は静脈血栓症などのリスクがあります。
また、専門の加圧ベルト以外で血流の制限をするのも危険です。
専門のトレーナーのいるジムで行えば、専用のベルトを使い、圧力もセンサーなどで計って設定をしてくれます。
加圧トレーニングを安全に行いたければ専門のジムに行くことを強くおすすめします。
しかし専門のトレーナーがいるジムが近くにないという方もいるでしょう。
そう考えるとトレーナーがいないとできないのはデメリットと言えるでしょう。
料金が高い
先に紹介したように加圧トレーニングをしたいのであれば、安全性を考えると専門のトレーナーがいるジムに通うのがおすすめです。
加圧トレーニングは、専用ベルトや器具などを使うので基本的にマンツーマンでのトレーニングになります。
マンツーマンだとトレーナーをその時間独り占めすることになるので、当然1回の料金が割高になります。
通常のジムであれば、1ヶ月通い放題で数千円~1万円程度ですが、加圧トレーニングジムは1回あたり30分程度で安くても3000円以上はします。
週に1日ペースで通ったとしても最低ラインで12000円かかるわけです。
1回3000円はあくまで最低ラインなので、地域によってはこれ以上の料金になります。
経済的に余裕がない場合は、通い続けるのは難しいと言えます。
予約が取れないこともある
専門のトレーナーがいるジムが近くにあって、入会したとしても自分の行きたい時間が常に空いているとは限りません。
先に紹介したようにトレーナーとは常にマンツーマンなので、同じ時間帯に希望の方が他にもいれば、トレーナーの取り合いになる可能性があります。
せっかくやる気になって入会したにも関わらず、ちっとも予約が取れないのでは、やる気がなくなってしまうでしょう。
自分のやりたい時にいつでもできるトレーニングではないことは覚えておかなければなりません。
いつも自分の希望が空いている暇なジムを選ぶのもトレーナーの質が悪い可能性もあります。
ジムの選択が難しいのもデメリットと言えます。
点状出血が出る
血流を制限してトレーニングを行うので、内出血が起こって斑点状の赤い点々が出ることがあります。
血流の制限が強いほど内出血は起こりやすくなりますので、気になる方は加圧ベルトの圧力を緩めるなどの対策が必要です。
しかし、慣れてくると血管が強くなるので、点状出血は出にくくなります。
一旦様子を見るのも良いでしょう。
しかし体質によってはトレーニングを重ねても点状出血が毎回のように出てしまう方はいます。
どうしても気になる方は加圧トレーニングを行わないという選択肢を選ぶことになるでしょう。
脚と腕以外は鍛えられない
加圧トレーニングはベルトを脚や腕に巻いて筋トレを行います。
それ以外の部位には巻くことができないので、脚と腕以外は鍛えられません。
例えば「腹筋を鍛えて腹筋を割りたい」とか「胸を厚く逞しくしたい」などという要望は加圧トレーニングでは叶えられません。
そういう方は加圧トレーニングを諦めて通常のトレーニングをするか、加圧トレーニングに加えて腹筋や腕立て伏せなどを加える必要があります。
加圧トレーニングのみでボディビルダーのようなムキムキな体にはなれないことを覚えておきましょう。
逆にそこまでの体を求めていない方にとってはこの点はメリットになる可能性もあります。
まとめ
今回は加圧トレーニングのメリットとデメリットを紹介させていただきました。
高齢の方や運動不足の女性などにはメリットの方が大きいと言えます。
また、短時間で効果が出やすいので、時間がなくて忙しい人にもおすすめです。
一方、全身を鍛えられないので、男性が全身ムキムキになりたいという場合には不向きです。
また、料金が割高で加圧専門トレーナーがいるジムで行う必要があるので、すべての人が簡単にできるわけではないデメリットもあります。
ゆーや
メリットとデメリットの両方を踏まえて、加圧トレーニングをやるかどうかを決めましょう!