この記事は、
・スミスマシンが欲しいけど、どれを買うべきかわからない
・パワーラックでのベンチプレスだとブレてしまうので、補助つきのマシンを探している
・スミスマシンの選び方や基本的な使い方を知りたい
という人に向けて書きました。
シャフトがレールに固定されており、安定した軌道でトレーニングができるスミスマシン。
とくに初心者がベンチプレスやスクワットをする際に活躍します。
しかし、商品によってタイプやサイズもさまざまで、ホームジム用としてはどのスミスマシンを購入するべきか悩みますよね。
そこで今回は、自宅用スミスマシンの選び方とおすすめ商品10選を紹介します。
ゆーや
スミスマシンのよくある質問にも答えているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
スミスマシンの選び方
スミスマシンを選ぶ際のポイントは、タイプ・耐荷重・サイズの3つです。
ゆーや
それでは、一つずつ解説していきます。
タイプで選ぶ
スミスマシンにはマシンとシャフトのみで設計されている単体型と、他のトレーニングもできるようケーブルクロスやチンニングバーなどがついている複合型があります。
基本的な機能のみで問題ない人は、単体型がいいでしょう。
行えるトレーニングは限られるものの、シンプルなつくりで使いやすいのが利点です。
1台でいろいろな筋トレをしたい人には、複合型がおすすめ。
スミスマシンで行えるメニュー以外にも幅広いトレーニングができるため、全身を鍛えたい人や、他のトレーニング器具をあれこれ置きたくない場合に適しています。
耐荷重で選ぶ
スミスマシンを選ぶ際は、十分な耐荷重があるかどうかも大切なポイントです。
行うトレーニングの負荷にもよりますが、少なくとも120〜130kg程度の耐荷重はあったほうがいいでしょう。
最初は軽いトレーニングから始めても、筋トレを続けていくうちにより高負荷のメニューに取り組みたくなる可能性があるためです。
耐荷重が不十分なマシンを使っていると、重さに耐えきれずマシンが壊れてケガをしてしまう恐れもあります。
購入したあとに耐荷重を変えることはできないので、最初の時点で耐荷重に余裕のあるものを選ぶのがおすすめです。
サイズで選ぶ
自宅に問題なく置けるか、サイズも確認しておく必要があります。
製品によって多少のバラつきはありますが、スミスマシンのサイズは幅200cm、奥行きは150cm前後が目安です。
高さは商品によって違いがあります。
マシンを置く部屋の広さや確保できるスペースと、上記の目安サイズを参考にしつつ、快適に使える大きさのものを選ぶといいでしょう。
部屋にあまりスペースがないからといって小さすぎるサイズを選ぶと、トレーニングがしづらい場合もあります。
返品ができない商品も多いので、購入後に後悔しないようサイズは事前にしっかりと確認しておいてくださいね。
単体型のスミスマシンおすすめ最強メーカー4選
それではここから、おすすめのスミスマシンを紹介します。
まずは単体型のおすすめスミスマシン4選から見ていきましょう。
商品名 | 価格 | 耐荷重 | サイズ(幅×奥行き×高さ) |
---|---|---|---|
1位:Body Solid Powerlineスミスマシン | 190,956円 | 130kg | 195.6×114.3×206cm |
2位:Deltech Fitness リニアベアリング スミスマシン | 226,952円 | 約310kg | およそ125×125×205cm |
3位:Valor Fitness BE-11 スミスマシン | 317,020円 | 約220kg | およそ215×135×203cm |
4位:Best Fitness BFSM250 スミスマシン | 237,738円 | 約136kg | およそ167×127×200.5cm |
ゆーや
各製品に関する詳細は本文でお伝えします。
1位:Body Solid Powerlineスミスマシン
スポーツメーカーとして有名なBody Solidが販売している、シンプルな設計のスミスマシンです。
横幅・奥行きはもちろん高さも十分にあり、ベンチプレスやスクワットなど幅広いトレーニングができます。
スチール製の支柱は耐久性が高く、傷やサビにも強いつくりです。
本格的なスミスマシンにしては価格がそれほど高くないので、性能と価格のバランスがいい商品を探している人はぜひ購入を検討してみるといいでしょう。
・価格:190,956円
・耐荷重:130kg
・サイズ(幅×奥行き×高さ):195.6×114.3×206cm
2位:Deltech Fitness リニアベアリング スミスマシン
とにかく耐久性を重視する人には、Deltech Fitnessのリニアベアリング スミスマシンもおすすめです。
耐荷重がおよそ310kgあり、高重量の筋トレを行うことが多い人にうってつけ。
4つのリニアローラーベアリングを備えていて、バーの軌道もスムーズに動きます。
白を基調としたシックなデザインで、見た目がかっこいいのも魅力です。
・価格:226,952円
・耐荷重:約310kg
・サイズ(幅×奥行き×高さ):およそ125×125×205cm
3位:Valor Fitness BE-11 スミスマシン
こちらのスミスマシンは、プロのトレーニーやリフティング選手でも使えるよう設計されています。
耐荷重は約220kgあり、耐久性も申し分ありません。
マシン本体の後ろ側にプレートを収納するラックがあるのもうれしいポイントです。
価格はやや高めですが、本格的なスミスマシンが欲しい人はぜひチェックしてみてください。
・価格:317,020円
・耐荷重:約220kg
・サイズ(幅×奥行き×高さ):およそ215×135×203cm
4位:Best Fitness BFSM250 スミスマシン
適度なサイズ感で、自宅用のシンプルなスミスマシンとしてはうってつけのタイプです。
高さもしっかりあるので、スクワットやデッドリフトなど立って行う種目もやりやすいでしょう。
プレートを収納する場所はないものの、レールの動きがスムーズで、総合的に使いやすい商品です。
・価格:237,738円
・耐荷重:約136kg
・サイズ(幅×奥行き×高さ):およそ167×127×200.5cm
複合型のスミスマシンおすすめ最強メーカー6選
続いて、複合型のおすすめスミスマシン6選を紹介します。
商品名 | 価格 | 耐荷重 | サイズ(幅×奥行き×高さ) | 機能 |
---|---|---|---|---|
1位:SOVRAN SM100 スミスマシン | 278,900円 | 180kg | 120×180×228cm | ディップスバー・ケーブルクロス・ラットプルバーなど |
2位:IROTECPRO スリーディメンションスミスマシンWOT | 181,500円 | – | 200×125×210cm | チンニングバー |
3位:Body Solid スミスマシン&ハーフラック | 286,200円 | 250kg(スミスマシン) | 200×168×211cm | ハーフラック |
4位:SunHome スミスマシン | 305,996円 | – | – | パワーラック・バタフライプレスアーム・ケーブルクロスなど |
5位:MiM USA コンパクトスミスマシン | 390,136円 | – | およそ186×109×193cm | シットアップバー・アームハンドルなど |
6位:RITFIT 多機能スミスマシン | 328,000円 | 270kg(スミスマシン) | 201.5×158×220.7cm | ディップスバー・ケーブルクロス・レッグホルダーなど |
ゆーや
それぞれの違いは本文を確認してください。
1位:SOVRAN SM100 スミスマシン
ケーブルクロスやチンニングバーなど、さまざまな器具がついているスミスマシンです。
スミスマシンを使うトレーニング以外にも、幅広い種目を行いたい人にぴったり。
プレートは別売りですが、スミスマシン用のシャフトをはじめとする各種器具はセットになっています。
これだけの機能を備えていながら、価格が30万円以下なのもうれしいですね。
・価格:278,900円
・耐荷重:180kg
・サイズ(幅×奥行き×高さ):120×180×228cm
2位:IROTECPRO スリーディメンションスミスマシンWOT
こちらは動作軌道が上下だけでなく前後にも動く、3D軌道のスミスマシンです。
従来の固定された動きに加えて、フリーウエイトのような動作を実現しているのが魅力。
高性能のベアリングやスライドの固定など、使いやすさも考慮してつくられています。
上部にはチンニングバーがついているので、懸垂もできますよ。
・価格:181,500円
・耐荷重:-
・サイズ(幅×奥行き×高さ):200×125×210cm
3位:Body Solid スミスマシン&ハーフラック
こちらの商品はフリーウエイトのバーベルを自由に使えるハーフラックと、スミスマシンが合体しているタイプです。
軌道を安定させたいときはスミスマシン、筋トレに慣れてきてより本格的に鍛えたい場合はハーフラックといったように、目的に合わせて使い分けができます。
さらにペックデックやラットマシンの後づけができるのも特徴です。
そのときに行いたい種目や体の状態に応じて、いろいろな使い方をしたい人には適した商品でしょう。
・価格:286,200円
・耐荷重:250kg(スミスマシン)
・サイズ(幅×奥行き×高さ):200×168×211cm
4位:SunHome スミスマシン
SunHomeのスミスマシンは、スミスマシン・パワーラック・バタフライプレスアーム・ケーブルクロスなど、多種多様な機能を備えています。
さらにウェイトベンチもついており、上半身はもちろん下半身も含む全身を鍛えられる優れモノです。
ラットバー・アンクルストラップ・Vバーといったアクセサリーが付属しているため、筋トレ用の器具をあれこれ自分で揃えずに済むのも利点。
サイズが大きめなのである程度の設置スペースが必要ですが、多機能型のスミスマシンを探している人にはおすすめです。
・価格:305,996円
・耐荷重:-
・サイズ(幅×奥行き×高さ):-
5位:MiM USA コンパクトスミスマシン
MiM USAのスミスマシンは、他の商品に比べるとややコンパクトめのサイズ感なのが特徴。
マシンの足元には腹筋用に使えるシットアップバーと、腕立て伏せができるハンドルがついています。
また同メーカーには「スミスマシン コンプリートセット」というベンチつきのものがあり、そちらを選べばより多くの機能を備えたスミスマシンでのトレーニングも可能です。
・価格:390,136円
・耐荷重:-
・サイズ(幅×奥行き×高さ):およそ186×109×193cm
6位:RITFIT 多機能スミスマシン
こちらもディップスバー・ケーブルクロス・レッグホルダーなどがついている、多機能型のスミスマシンです。
スミスマシン部分は最大270kgの耐荷重があり、高重量のトレーニングも行えます。
20種類を超えるメニューに対応するため、自宅にいろいろなマシンや器具を置かず、1台のマシンで済ませたい人にうってつけです。
・価格:328,000円
・耐荷重:270kg(スミスマシン)
・サイズ(幅×奥行き×高さ):201.5×158×220.7cm
スミスマシンに関するQ&A
最後に、スミスマシンに関するQ&Aを紹介します。
スミスマシンのメリットとデメリットは?
スミスマシンのメリットとデメリットは以下の通りです。
- レールに沿ってトレーニングするため動きがやや不自然になる
- 自分の筋トレレベルが上がってくると物足りなく感じる
- ふらつかずにベンチプレスができる
- 一人でも補助なしでバーベルトレーニングができる
- シャフトがレールに固定されているため安全性が非常に高い
- 鍛えたい部位を集中的に鍛えられる
スミスマシンはおすすめしないと聞いたことがあるのですが…
スミスマシンは全ての人におすすめできないわけではありません。
バーベルトレーニングに慣れていない人や筋トレ初心者には、むしろスミスマシンでのトレーニングが向いています。
とはいえ先ほどお伝えした通りデメリットはあるので、その点もしっかりと頭に入れつつトレーニングするようにしましょう。
スミスマシンを中古で買うことはできる?
スミスマシンは中古で買うことも可能です。
通常価格よりもお得に購入できたり、すでに販売を終了した商品も手に入るため、メルカリやヤフオクなどでもよく売買されています。
ただし、以下のようなデメリットがあるので要注意。
- 新品同様と書かれていたのに使い古されていた
- 梱包や発送が雑で到着した頃には使い物にならなかった
- すでに保証が過ぎていて修理ができなかった
中には定価と変わらない値段で出品している人もいるので、できれば個人よりも専門店で購入することをおすすめします。
スミスマシンでできるトレーニングは?
スミスマシンで行えるトレーニングは数え切れないほどあります。
以下に代表的なトレーニングをリストアップしてみました。
- ベンチプレス
- インクラインベンチプレス
- バーベルスクワット
- ベントオーバーロウ
- デットリフト
トレーニングベンチがあると筋トレの幅がグッと広がるので、あわせて購入すると良いですよ。
業務用でも使えるスミスマシンはどれですか?
業務用として使うなら、以下のスミスマシンがおすすめです。
スミスマシンで死亡事故が起きたらしいですが使用上の注意点は?
過去にはスミスマシンで筋トレ(胸の筋トレ)をしていた際に、バーベルシャフトが持ち上げられずにシャフトとベンチの間に胸が挟まり、それが原因で亡くなったという事件が起きています。
また亡くなりはしなかったものの、同じような原因で病院に搬送された人もいました。
スミスマシンに限ったことではありませんが、とくにベンチプレスを1人で行うときはケガを防ぐために、セーフティーバーをセットしておくようにしましょう。
セーフティーバーがついていない、もしくは使わないときは、シャフトを持ち上げられなくなるほどギリギリまで粘らないよう注意が必要です。
2人でトレーニングをするときは補助者についてもらって、万が一シャフトが上がらなくなったときはすぐさま補助をしてもらえるようにしておくのがいいでしょう。
スミスマシンとパワーラック、ハーフラックの違いは?どれがおすすめ?
スミスマシン・パワーラック・ハーフラックのそれぞれの主な特徴と違いは以下の通りです。
タイプ | 器具の形・構造 | 特徴 |
---|---|---|
スミスマシン | 垂直またはわずかに傾斜したガイドレールに沿ってバーベルが動く構造のマシン | 安定した軌道でバーベルを動かせるため、安全性が高い |
パワーラック | 四方をフレームで囲まれており、左右の支柱にはセーフティーバーが備わっている | バーベルの軌道を自分でコントロールしながら、フリーウエイトというトレーニングができる。ハーフラックよりも安全性が高め |
ハーフラック | 後方に支柱が2本あり、パワーラックよりもややコンパクトなつくり | パワーラックと同じくフリーウエイトが可能。セーフティーバーから離れた場所にバーベルが落下するおそれがあり、安全性は若干劣る |
軌道を安定させながらトレーニングをしたい人には、スミスマシンがおすすめです。
自分に100%の負荷をかけて、より本格的なトレーニングがしたい場合はパワーラックがいいでしょう。
フリーウエイトはしたいものの、コンパクトなサイズ感の器具がいい人はハーフラックを選ぶのもありです。
それぞれつくりやメリット・デメリットが異なるので、自分の筋トレレベルや自宅のスペースを考慮しつつ選ぶといいですよ。
スミスマシンの使い方が知りたい!
スミスマシンの基本的な使い方は行う種目によって異なりますが、今回は例としてベンチプレスのやり方を紹介します。
- まずはスタートポジションになるバーベルの高さを決める
- プレート(重り)をセットする
- ベンチに仰向けになり、姿勢を正す
- ラックからバーベルを持ち上げ、手のブレがなくなるまで一旦静止する
- 胸のあたりにバーベルが来るように、ゆっくりと下ろす
- バーベルが胸につく、もしくはセーフティーバーのギリギリまで来るよう下ろしたら、ゆっくりとバーベルを持ち上げる
- この動作を繰り返す
上記はあくまでも一例なので、デッドリフトやスクワットなど他の種目を行う場合は、スミスマシンの使い方も変わります。
ゆーや
ちなみに上の動画で私が実際に行っているスミス運動を紹介しています。
興味のある人はあわせて確認してみてくださいね。
スミスマシンの相場は?
スミスマシンの相場は、ホームジム用だと20~30万円程度です。
より本格的な業務用の商品になると、相場も100~150万円前後とかなり高額になります。
長期的に本気で筋トレに取り組むなら業務用を検討してもいいですが、ある程度の性能で問題ないのであればホームジム用のスミスマシンでも十分に使えるでしょう。
まとめ
スミスマシンは、安定した軌道でバーベル系トレーニングをしたいときに役立ちます。
とくにおすすめなのは、単体型ならBody Solid Powerlineスミスマシン、複合型ならSOVRAN SM100 スミスマシンです。
他にも耐荷重に優れた商品や多機能なものがあるので、ぜひ自分にぴったりのスミスマシンを見つけてくださいね。
ゆーや
スミスマシンでトレーニングするなら、「トレーニングベンチ」や「トレーニンググローブ」を併用するのがおすすめです。
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